書店で西野先生の本を手にしたことをきっかけに興味を持ち、西野塾に入門しました。実際稽古を始めると、それまでの運動の練習とは、全く違う世界でした。「我慢して頑張る」のではなく、「緩めて心地よく」という方法でした。

対気では、塾生さんが西野先生に触れずとも走ったり、大声で叫んだり、笑ったり、これはいったい何だろうと驚きました。自分も対気で反応するのだろうか。「そこまでやってみたい」という未知の世界を体験したいという好奇心で稽古を続けました。

もうその段階でチャレンジ精神が生まれているので、エネルギーが大分高まってきていたのでしょう。実際稽古を続けていくと、対気で反応し始め、とても楽しくなってきました。何しろ自分がどういう反応をするのかわからないのですから、自分への探検です。

西野先生との対気は、爽快そのものです。「何事も恐れない」という内からの勇気も沸いてきてエネルギーの塊になったようです。自分を客観視する余裕もできて「取り繕う自分」がわかりました。けれども西野先生との対気では不思議と素の自分でぶつかっていきたいと思いました。

私は、心身の健康面の改善はもちろんのこと、チャレンジ精神を生む、自分の大元「命」に目を向け、エネルギーを注ぐことができる西野流呼吸法に出会いとても幸せです。身体のことをもっと知りたいと思い、整体の勉強を退職後はじめられたのも、呼吸法があってのことだと思います。取り繕う自分もすべて命の働きとしてエネルギーに戻せるのではないかと思います。

最近、基本の時の言葉にあらためて西野先生の深い洞察を感じています。「自己と周囲は渾然一体」「液体の身体」この世界に近づく楽しみもあります。そして、稽古で行っている「エネルギーは出せば出すほど入ってくる」ということを日常でも実践する楽しみもあります。

現実の社会では、病院では寝たきりの患者さんがとても多く、健康面で心配を抱えている人がますます多くなっています。このような社会であるからこそ自分の身体を知り、元気に、楽しくなる西野流呼吸法を多くの人に広めたいと思います。